【GA4】イベントパラメータとは?概念から設定、カスタムディメンションの登録方法まで解説!

更新日:2022年9月27日

こんにちは。CCI アナリティクス担当の木村です。

 

GA4では従来のユニバーサルアナリティクス(UA)とは異なり、ほとんどのユーザーのアクションは「イベント」として計測されます。

では、そのイベントに紐付く「イベントパラメータ」とはどのようなものでしょうか。

イベントパラメータはGA4で分析を行う上では非常に重要な要素ですので、この記事で徹底的に解説していきます。

 

■「イベントパラメータ」とは?

イベントパラメータとは、「計測したイベントが発生した際に取得する、イベントに紐付く二次情報」です。

例えば、サイト内のすべてのYouTube動画の再生イベントを計測した際にパラメータがないと、「YouTube動画が再生された回数」という情報しか取得できず、どの動画が再生されているかなどの情報は取得できません。しかし、このイベントにパラメータを設定することでどの動画が再生されているか、どのページで再生されているかなど詳細な情報を取得できます。

 

これだけでもイベントパラメータが分析においていかに重要な要素であるかお分かり頂けるかと思います。

 

■UAのイベント計測との違い

UAでは一つのイベントにつき、「イベントカテゴリ」「イベントアクション」「イベントラベル」の3階層でイベント発生時に取得する情報を設定できました。

一方で、GA4では「イベント名」と「イベントパラメータ」の2階層とごく単純な構造になり、代わりにイベントパラメータは一つのイベントにつき25個まで設定可能で、より多くの情報を取得できるようになりました。

 

また、UAではレポート画面上で「イベントカテゴリ」「イベントアクション」「イベントラベル」をそれぞれディメンションに設定して数値を確認できました。

しかしGA4はデフォルトでは「イベント名」しかディメンションに設定できず、イベントパラメータごとの数値を見たい場合はカスタムディメンションに登録する必要がある点も大きな変更点です。

 

■イベントパラメータの設定方法

では、実際にどのようにイベントパラメータを設定するか解説します。

 

まずはGA4のイベントタグを設定します。

イベント名まで設定が完了したら、「イベントパラメータ」のアコーディオンを開き、「業を追加」を必要なパラメータ分だけクリックして行を追加していきます。

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次に「パラメータ名」と「値」を入力していきます。

  • パラメータ名・・・何のデータか分かるような名称

  • 値・・・イベント発生時に実際に取得する値(変数)

というように役割が分かれているので、特にパラメータ名は分かりやすい名称で設定することを推奨します。

 

パラメータの設定が完了してGTMを公開すれば、対象のイベントが発火した際にイベントパラメータで設定した情報を取得してくれます。

 

■イベントパラメータをカスタムディメンションに登録する

GA4のレポート画面においては前述の通りイベントパラメータごとの数値はデフォルトでは確認できません。

※リアルタイムレポートでは対象のイベント名をクリックすればパラメータごとの数値を確認可能。

 

レポートやデータ探索においてディメンションとして使用したい場合はカスタムディメンションに登録する必要があります。

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カスタムディメンションへの登録はGA4管理画面の 設定>カスタム定義>カスタムディメンションを作成 で登録できます。

 
 
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ディメンション名は任意の名称を設定しましょう。当然ですがこのディメンション名がそのままディメンションの名称になりますので、ある程度ルール(半角英数字のみ、など)を設けるなど後で管理しやすいようにしながら、わかりやすい名称を付けることを推奨します。

 

範囲はイベントパラメータをカスタムディメンションに設定する場合は「イベント」のままでOKです。

「ユーザー」はGTMでユーザープロパティの取得設定を行っており、それをカスタムディメンションに設定する際に使用しますので今回は対象外です。

 

イベントパラメータの箇所には、GTMで設定した「パラメータ名」と一致する文字列を入力してください。これを間違えるとカスタムディメンションとして使用できませんので注意しましょう。

 

カスタムディメンションに設定したイベントパラメータはGA4レポート画面、データ探索はもちろん、Google データポータルでもディメンションとして使用することができますので設定することで複雑な分析もしやすくなります。

 

■自動イベントのイベントパラメータについて

GA4で自動で取得される自動イベントに関してはパラメータも自動的に取得されています。

取得しているイベントパラメータは以下の通り。

 

イベント名

 

パラメータ

 

GA4レポート画面での

ディメンション名

 

ページビュー数

 
 
 
 
 

page_location

 

ページの場所

 

page_view

 
 
 
 
 

page_referrer

 

ページの参照 URL

 

離脱クリック

 
 
 
 
 

link_classes

 

リンクのクラス

 

click

 
 
 
 
 

link_domain

 

リンクドメイン

 

 
 
 
 
 

link_id

 

リンク ID

 

 
 
 
 
 

link_url

 

リンク先 URL

 

 
 
 
 
 

outbound

 

送信

 

サイト内検索

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search_term

 

検索キーワード

 

動画エンゲージメント

 
 
 
 
 

video_provider

 

動画プロバイダ

 

video_start

 
 
 
 
 

video_title

 

動画のタイトル

 

video_progress

 
 
 
 
 

video_url

 

動画URL

 

video_complete

 
 
 
 
 

visible

 

表示

 

ファイルのダウンロード

 
 
 
 
 

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ファイル拡張子

 

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file_name

 

ファイル名

 

 
 
 
 
 

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リンクのクラス

 

 
 
 
 
 

link_domain

 

リンクドメイン

 

 
 
 
 
 

link_id

 

リンク ID

 

 
 
 
 
 

link_text

 

リンク テキスト

 

 
 
 
 
 

link_url

 

リンク先 URL

 

ヘルプ:[GA4] 拡張計測機能

 

自動イベントで取得されているパラメータに関してはカスタムディメンションに登録する

必要はなく、レポートのカスタマイズやデータ探索のディメンションとしてデフォルトで選択できる仕様になっているため自動で取得しているパラメータも有効活用しましょう。

 

■まとめ

イベントパラメータはUAの「イベントアクション」や「イベントラベル」のように、イベントに紐付く詳細な情報を取得する際に使用する重要な要素です。

イベントパラメータを設定する上では事前の計測設計が重要です。イベント計測を設定する際、そのイベントに紐付く情報として何が必要かを精査してから設定を行いましょう。

 

CCIは、本コラムでご説明しているナレッジを踏まえつつGA4の導入や計測カスタマイズの支援を行っています。ご興味のある方は下記から詳細をぜひご覧ください。

 

 

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