【GA4】レポートを見るときに要注意!しきい値とは?

こんにちは。CCIのアナリティクス担当の谷井です。

ユニバーサルアナリティクス(UA)の計測終了まであとわずかとなり、本格的にGA4を活用した検証がスタートしている方も増えているのではないでしょうか。

今回はレポートを見るときに注意したい「しきい値」について解説します。

 

 

■しきい値について

しきい値とは、標準レポートや探索を使用する際に、ユーザー属性やインタレストなどからユーザーを推測されないようにするために設けられた仕組みです。

しきい値が発生するとレポートの一部が除外され、確認できないようになります。

この仕組みはGoogle側のシステムで定義されているため、こちら側で調整を行うことは出来ません。

※Googleヘルプページ

 

【DA】GA4_Data-thresholds-1

 

 

 

■しきい値が発生する要因

しきい値が発生する主な要因は以下の3つです。


  • Googleシグナルが有効になっている
    GoogleシグナルとはGoogle独自のロジックでユーザーを判別する仕組みです。
    ロジックは非開示ですが、恐らくGoogleが提供する各種サービスを軸にユーザーを判別しているものと思われます。
    こちらが有効になっており指定した期間のユーザー数が少ない場合、しきい値が発生しやすくなります。


  • ユーザー属性やユーザーベースのディメンションが含まれている
    ユーザー属性やユーザー数などのユーザーベースのディメンションが含まれている場合、しきい値が発生する場合があります。


  • 検索ワードが含まれている
    検索ワードがレポートに反映されており、ユーザー数が少ないとしきい値が発生する場合があります。


 

■しきい値を回避する方法

しきい値が発生してしまった場合、以下の対処法で解決する場合があります。

 

  • 対象期間を延ばす
    先に述べたように、しきい値は"ユーザー数が少ないと発生しやすい"という特徴があります。対象期間が短いとユーザー数が少なくなるため、しきい値が発生しやすい状況になります。
    そのため対象期間を延ばしユーザー数を増やすことで、しきい値が回避できる場合があります。


  • ユーザー属性やユーザーベースのディメンションを使わない
    ユーザー属性やユーザー数などのユーザーベースのディメンションを使わなければ、しきい値が発生しづらくなります。セッションとセットでユーザー数も出すケースもあるかと思いますが、不要な場合は削除してみましょう。


  • Googleシグナルを無効にする

    Googleシグナルを無効にすればしきい値の発生は回避できますが、ユーザー判別の精度が落ちます。その点を考慮して対応しましょう。

    • Googleシグナルを無効にする方法

      管理画面の「レポート用識別子」から変更が可能です。
      デフォルトでは「ハイブリット」で設定されていますが、「デバイスベース」に変更するとGoogleシグナルが無効になります。

      【DA】GA4_admin_ReportingIdentity-1



  • BigQueryを利用する

    BigQueryへエクスポートされるデータはGoogleシグナル由来のデータは含まれないため、しきい値は発生しません。ただしGoogleシグナルによるユーザー判別が行われないため、レポートとBigQueryのユーザー数は異なる場合があります。

 

GA4で数値が合わないときは、「しきい値」が関係している可能性がありますので、今回ご紹介した対処法を試してくださいね。

 

CCIではGA4の導入や計測カスタマイズ、運用サポートなどの支援を随時行っております。

ご興味のある方はお問い合わせください。

 

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