こんにちは。アナリティクス担当の谷井です。
GA4を確認していると、URLの末尾に「gclid」や「yclid」などのパラメータがついたURLを見かけることがあります。
これは各広告プラットフォームが付与しているクリックIDと呼ばれるものです。
今回はこのクリックIDとは何なのか、どんな役割があるのか解説したいと思います。
またGA4上ではこのパラメータを除外した方が分析しやすくなりますので、除外設定する方法も合わせてご紹介します。
先に述べたようにクリックIDとは各広告プラットフォーム側が付与しているもので、以下のようなURLの後ろに「?」がついた文字列となります。
広告をクリックしてリンク先にアクセスする際、ユニークなクリックIDが付与されます。
https://www.analytics.cci.co.jp?gclid=XXXXXXXXXX
また、このクリックIDは広告プラットフォームによって文字列が決まっています。
▼主な広告クリックID
広告プラットフォーム
|
クリックID
|
Google広告 | gclid |
Yahoo広告 | yclid |
Meta広告 | fbclid |
Twitter広告 | twclid |
Microsoft広告 | msclkid |
クリックIDはSafariのITP(Intelligent Tracking Prevention)対策として機能しており、広告プラットフォーム側でのトラッキングの精度を上げるために付与されています。
プラットフォーム側は広告クリック後に付与したクリックIDを1stパーティクッキーとして保存しておきます。
CVが発生した際に保存したクリックIDと紐づけることによって3rdパーティクッキーの影響を受けずにCV計測が可能になります。
また、このクリックIDを活用してオフラインCVを取り込むことも可能です。
オフラインCVとは実店舗での購入や対面での契約など、ウェブ上以外でのCVのことを指します。
例えば、不動産業界などで物件の見学予約をオンラインで実施し、見学後に対面で売買契約を行う場合、対面での契約がオフラインCVに該当します。
企業としての最終目的は収益を上げることなので、売買契約を行う見込みの高いユーザーをウェブ上で集客し見学予約数を伸ばしたいはずです。
このオフラインCVをプラットフォーム側に取り込むことで、オフラインCVをもとにした学習が進みオフラインCVの増加が期待できます。
仕組みとしてはCRMツールなどにクリックIDを保持したオンラインCVの情報とオフラインCVの情報を格納し、クリックIDとオフラインCVの顧客情報を突合します。
その突合したデータを広告プラットフォームに連携し広告配信に活用する流れです。
クリックIDは広告運用を行ううえでは重要な役割を持っていることがお分かり頂けたかと思いますが、GA4で分析する際には少し厄介な存在です。
クリックIDが付与されたパラメータ付きURLはもとのURLと別URLとして計測されてしまうため、分析する際はいちいち集約して分析する必要があります。
UA(ユニバーサルアナリティクス)では管理画面上でパラメータ除外を設定することが出来ましたが、GA4では管理画面上から設定することができません。(2024年2月時点)
GA4でパラメータを除外する場合はGTMで設定していくことになります。
以下がGTMでの設定方法です。
GTMの変数のコミュニティテンプレートギャラリーから「URL Cleaner」をインポートします。
変数の設定で除外したいクエリパラメータを設定します。
これで変数の設定は完了です。
この変数でパラメータを除外したURLの取得が可能になります。
続いて、GA4のタグでこの変数を設定していきます。
GA4のタグ(Googleタグ)に先ほどの変数を設定します。
これで設定が完了しました。
設定完了後は必ず意図通り反映されるか確認してからGTMの本番公開を行うようにしてくださいね。
計測チェックはDubugViewを活用すると便利です。
⇒【GA4】便利な機能:DebugViewの使い方
いかがでしたでしょうか。
細かい設定対応ですがこの設定を行うことで分析がやりやすくなりますので、忘れずに対応しましょう。
CCIではGA4の計測カスタマイズや設定の見直しなどGA4に関するサポートを随時行っております。ご興味のある方はお問い合わせください。
またCCIでは今回ご紹介したようなオフラインCVを活用した広告配信などをはじめ、様々な広告運用をサポートしております。
ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。
広告運用に関するお問い合わせはこちら
※CCIの別のサービスサイトへとリンクします。